Scarlettサンプル
アリアンロッドリプレイScarlett

GM:それでは初めまーす! 5・6時間コースは覚悟してください(笑)。
れお:うーい。
GM:では今回予告!

そびえ立つ帝国、ヴァンスター
そこに少女はいた
少女によって紡がれる詩
少女を中心に交錯する思惑
そして、動き出す運命
それぞれの『自由』を求める冒険者達
少女と彼らの物語が今、始まる
アリアンロッドリプレイ・Scarlett

GM:まずは自己紹介しつつオープニングに入ろうかー。
一同:おーう。
れお:そういや全然自己紹介してなかったな。
GM:うむ、だからオープニングで自己紹介をやりながらでよろしく。
メロン缶:了解ー。
GM:まずはPC@から!
れお:おっけい。

◆Opening 01◆とらわれの『お姫様』

GM:じゃあPC@のシーンに入ろうか。先にハンドアウトも読んでおくね。
れお:おう。

PC@
コネクション:クレア
関係:標的・庇護
推奨クラス:ウォーロード
レベル:追加経験点820点(レベル13+α)
キミは若くして数多くの冒険をこなしている冒険者だ。
ギルドにも所属せずPTを組むことも滅多に無い。
そんな一人での冒険を謳歌しているキミだが
ぶらりと立ち寄ったヴァンスターの港町アルフィオレにて依頼を受けることになる。
その内容は「囚われのお姫様を助け出す」というとんでもないものだった。

GM:と、言うキャラです!
れお:うっす。
GM:それじゃあPC@自己紹介どうぞ!

 このときは風邪気味で無駄にテンションが高いGMの私。

れお→ジーク:はーい。えー、名前はジーク。メインクラスウォーロード、サポートクラスモンクのヒューリンで、ソロギルドを持っていて神殿からの依頼や神殿以外からの依頼やらを受けていましたが……。
GM:うん。
ジーク:以前気に入らない依頼だったので依頼主を斬ったことがありまして。
あか:おい。
ジーク:いやまぁ、アレなんですよ。頼まれた内容と細部が違ったんですよ。で、騙されていたということで。
GM:なるほど。
ジーク:てことで依頼主を斬ったわけですが、噂では依頼主を斬ったということしか伝わらないわけで。
GM:冒険者としてはダメな情報になってるな。
ジーク:そうそう。そういう汚名を被らされているので結構依頼をしてくる人も減ってきたので、それもいいやと思って世界をぶらぶらと回っていました。
GM:おおー。
ジーク:そして今回の港町に辿りつく、と。
GM:年齢は?
ジーク:んー、若いって書いてあったからな。20ぐらいでいいか。
GM:20だな。おーけーおーけー。丁度いいわ(笑)。それじゃあシーンに入ろう!
一同:おーう。

* * *

GM:今キミは、ターゲットであるクレア嬢の元へ向かうためムーヴァン山に建てられた屋敷へと向かっていた。

 神聖ヴァンスター帝国は孤島になっている。
 その島の中央には巨大な霊峰がそびえ立ち、その麓にヴァンスター帝国が存在しているのだ。
 そしてその霊峰こそがムーヴァン山である。
 また、この山には数多くの遺跡が存在する。
その為、数多くの冒険者が運んでいる地でもある。
 それ以外にもヴァンスターの皇帝ゼダンがこの山の山頂で魔剣クラウ・ソラスを手に入れたのは有名な話である。

GM:すでに屋敷は目で確認できる位置にある。時間は夜、森と闇に隠れるようにしてキミは今居る。
ジーク:ふむふむ。
GM:どうしてこうなったかは今から3日ほど前にさかのぼる。ってことで回想(笑)。
メロン缶:おお。
ジーク:おっけい(笑)。

* * *

GM:今キミはアルフィオレの宿屋にいる。で、そこでコンコンと部屋のドアを叩く音がする。
ジーク:……開いてるぜ、勝手に入りな。
GM:「おう、じゃあ勝手に入らせてもらうぜ」とキミの知った顔の男性が入ってくる。
ジーク:ほうほう。
GM:ちょっと太目の体型にサスペンダーをつけた男。彼のことはジョン、と呼んでいる。
メロン缶:と、呼んでいる。偽名くせー(笑)。
GM:本当の名前は誰も知らない(笑)。
あか:ジョナサンですな。

 なんでジョナサン。

GM:ジョンはヴァンスターにおけるキミの知り合いで、キミがヴァンスターに来た際にはよく会っている。そしてキミに依頼を持ってくるのももっぱらジョンの仕事だ。
ジーク:なるほどね。
GM:(渋めに)「よう、ジーク。久しぶりだな」
ジーク:おう、ジョンか。久しぶり。
GM:「ふふ、相変わらず元気そうじゃねえか。今日はお前に仕事を持ってきてやったぞ」
ジーク:ほう。どんな仕事だい?
GM:「そうだな……どこから説明した物か。まぁいい、一つずつ説明していこう。クライアントはワケ有りで顔を出せないらしい。だから俺が持ってきた。……わかるか?」
ジーク:また正規の依頼じゃないってことか。
GM:「ははっ、お前だってまともに依頼を受けにくいだろ?」
ジーク:ふっ、俺にやましいところは何もないんだがな。
GM:「世間様はそう思っちゃいないのさ」
ジーク:まあいい。続けてくれ。
GM:「ああ。簡単に説明するとだな、お前の仕事は人さらいだ」
ジーク:そりゃまた……。珍しい依頼だな。
GM:「理由ぐらいは説明しておこう。ターゲットはクレアと言う少女だ。年はお前より二つ三つ若いってとこか」
ジーク:ほうほう。
GM:「その娘は今ムーヴァン山の麓にある屋敷に軟禁されているらしい。そこでお前にその少女を助けてきて欲しい、ということだ」
ジーク:またキナ臭い話だ。
GM:「そう言うな(笑)。ああ、言うのを忘れてた。軟禁しているのはあのゼダンだぞ」
ジーク:ほぅ、皇帝陛下直々に。
GM:「はっはっは、ヤツも裏では何をやってるか分かんねぇからな。まぁ、こう考えてみろ。とらわれのお姫様を魔の手から救出するんだ、ってな。どうだ? なかなかいい仕事じゃないか」
ジーク:ま、ゼダンの鼻も明かせるみたいだしな。面白いとは思うぜ。
GM:「いつも通りお前に支払われるのは成功報酬のみだ。成功報酬で100万G」
ジーク:ふっ、悪くない。
GM:「ま、仲介料として前金は俺が貰っておくがな。はっはっは」
メロン缶:ピンハネだ(笑)。
あか:やっぱりそうなんだ。
ジーク:抜け目の無いやつだ。
GM:「はは。ま、受けるってことでいいか?」
ジーク:ああ、その依頼俺が受けよう。
GM:「オーケー。もう一つ言い忘れていたことがあった」にやりとジョンは笑う。
ジーク:ん?
GM:「今回の仕事はクレア嬢を連れ出してソレで終わりじゃない。向こうにも受け入れの準備とかがあるらしい。そこでお前には7日間の彼女の保護をしてもらう」
ジーク:7日間……まぁいいだろう。
GM:「宿屋に居てもらうわけにもいかんからな。うちの使ってないアジトの一つを貸してやる。場所は分かるだろ」とクイッと親指で適当な方向を指す。「北の倉庫のヤツだ」
ジーク:またあそこか。掃除はしてるんだろうな(一同爆笑)。
GM:「はっはっは。掃除したのはいつだったっけなぁ。この前お前が使った後ぐらいじゃないのか。今頃はネズミのたまり場になってるだろうよ」
ジーク:まあいい、ありがたく使わせてもらうよ。
GM:そしてジョンはポケットから鍵を取り出し、ほいっとキミに投げる。
ジーク:じゃあ受け取ろう。
GM:「ほれ、カギはこいつだ。出発する前に一度確かめておいた方がいいだろう」
ジーク:ああ、そうさせてもらおう。
GM:「ま、何せお姫様を連れてくるんだ。少しは片付けておいたほうがいいんじゃないのか」
ジーク:誘拐する相手だ。そこまでしないでもいいだろう。
GM:「はっはっは。ま、少し今回のことについて説明しようか。まず、お前はここを発つ前に俺に連絡を入れてくれ。そこから仕事の始まりだ」
ジーク:おう。
GM:「今回の仕事はタイムリミットがある。先に説明したような7日間の保護だけじゃないんだ。まずはここを出てからクレア嬢を“救出”するまでの時間は4日だ。具体的に言うならば4日目の昼前までにクレア嬢を屋敷から連れ出すこと」
ジーク:ふむ。
GM:「まあここは気にする必要も無いだろう。ここからヴァンスターまで約一日かかる。更にムーヴァン山まで向かうには更に一日はかかるだろう。まぁ急がない限りは進入は3日目の夜になるだろうから普通にやってれば丁度いいぐらいになるってことだ」
ジーク:なるほどな。
GM:「で、そこから7日間。つまり彼女を連れ出して日が明けてから7日だ。ここで重要なのはヴァンスターについてから7日間ということだ」
ジーク:ほう。
GM:「そこからは報告の必要は無い。むしろ誰とも接触しないようにすることだな。どうやら向こうは何らかの手段で情報を手に入れているらしい。俺も向こうに接触できるのはお前が出たという情報を流すときぐらいなものさ。さて、分かったか?」
ジーク:ああ。……ん?
GM:ん、何かあるか?
ジーク:貰った鍵の倉庫はこの町の倉庫?
GM:そうそう、アルフィオレの北のほうにある船倉庫の鍵だね。
ジーク:てことは7日の間にこっちに戻ってくればいいのか。
GM:えっとね、簡単に言うと。ヴァンスターからムーヴァン山に向かうまで一日かかるって言ったろ?
ジーク:うん。
GM:で、7日間の保護って言ったけどそのムーヴァン山からヴァンスターに戻る間の一日をカウントしないってだけ。
一同:ふむふむ。
GM:そんでヴァンスターからアルフィオレに来るのにも一日かかるから、実質は……。
ジーク:この町で6日間ってことか。
GM:うむ。じゃあ最後にジョンが「ま、6日間この町でクレア嬢をかくまっていろってことだ」と言って回想終了〜。
メロン缶:なるほどね。会話がハードボイルドすぎる(一同爆笑)。

* * *

GM:そして今まさにキミは屋敷に侵入しようとしているところだった。入り口には数人の兵士。
メロン缶:えー、こちら異常なし。そちらどーぞ。
GM:「ザーザーあー」みたいな(一同爆笑)。
ジーク:無線がもう開発されているとわっ。
GM:無線じゃない、通信石だ!(笑) そして入れそうなところは屋敷の上、つまるところは屋上だ。
ジーク:ふむ。
GM:そんなキミにはあるアイテムをジョンから与えられていた。えー、マジックアイテムでウィンドホークってあるの知ってる?
メロン缶:あーこれか。(と、アイテムガイドを見る)
GM:うむ。その小型版っぽいやつでそれでいて出力が高い物を与えられている。
一同:おおー。
GM:まぁウィンドホークは一人しか乗せれないんだけど、それはもう一人乗せれるってやつね。
ジーク:……すげえ高性能じゃ。
GM:でも小型化かつ出力を強化されてるので使い捨て(笑)。
メロン缶:使い捨てかい!
GM:ということだ。さあどうするかな?
ジーク:んー……そのまま乗り込むか、一旦正門のところに居る兵士達をどこかにやってから乗り込むか……。
GM:まぁそのウィンドホークっぽいやつで上から侵入する分には簡単そうだ。
ジーク:ふむ。ならわざわざ騒ぎを起こすまでもないか。侵入しよう。
あか:正面から侵入だろ。

 それは侵入とは言わないと思う。

GM:正面から押し入ってもいいぞー(笑)。
ジーク:正面から行ってどうするっ。まぁ見つかりにくいところでウィンドホークに乗ってっと。
GM:ヒュウウウウウウウと軽い音がする。では上に上昇していくと分かるのだが、山なので非常に風が強い。
ジーク:おおー。
GM:屋敷は4階建ての洋館。
一同:ふむふむ。
GM:窓から中を見ると、兵士達が中を巡回している。
ジーク:ふんふん。
メロン缶:廊下まで兵士が居るのか。結構厳重だね。
GM:んで4階の屋上付近まで上がっていくと、屋根がガラス張りになっているのを見れる。
あか:割ったら悲惨なことになりそうだなぁ。
ジーク:そうだな……。
GM:(にやり)と、そこで! (棒読みで)一際強い風がー。
ジーク:何ぃ!?
メロン缶:ごおおおおー。
GM:兵士も「うわっ、強い風だー」みたいな(笑)。と、いうことでジークは体勢を崩す(一同爆笑)。
ジーク:だよなぁ(笑)。
メロン缶:うわっ、しまった! とか言いながら(笑)。
ジーク:下はガラス張りなんだよなぁ。これはどう見ても……。
一同:開き直れ! 演出演出!(爆笑)

 まるでひどいヤツラである。

メロン缶:窓をぶち破って華麗に着地!
ジーク:……しかないか。じゃあもう仕方ないので思いっきり飛び込んでぶち破りましょうか。
GM:ガッシャアアアーン! という音と共にジークは中に落ちていく。屋敷の中は中庭のようになっており、花が植えてある。
ジーク:ほう。
GM:その為に上がガラス張りになっていたのだろう。
ジーク:なるほど。光を当てるためか。
GM:キミが降り立つと丁度雲間から月の光が差し込んでくる。そしてその光に照らされるように、少女がいる。彼女は驚いた様子で口に手を当てキミの方を見ている。少し上品な格好で、長いブロンドの髪は月明かりに照らされ輝いている。
ジーク:ふむふむ。
GM:んで、キミは事前にクレアの特徴は聞いている。だからこの子がクレアだってことは分かっていいよー。
ジーク:ほうほう。
GM:クレアはキミをジッと見ており逃げる気配も叫ぶ気配も無い。
ジーク:ふむ。クレア嬢だな?
GM:「はい。……あなたは誰?」
ジーク:まぁ、一言で言うとお前を誘拐しに来た者だ。
GM:「誘拐?」
ジーク:キミに拒否権は無い。着いてきてもらおうか。
GM:「私をここから出してくれるの?」(←強調したい)
ジーク:ま、そういうことだ。それがキミにとって良い事か悪い事かは分からないがね。
GM:「本当に!?」
ジーク:聞いちゃいねえし(一同爆笑)。
GM:「本当の本当に!?」
メロン缶:疑り深いし(笑)。
ジーク:ああ、そうだよ。本当だ。
GM:「はい、分かったわ。喜んであなたに連れ去られてあげる」
メロン缶:んでここらで兵士がドンドンドン! とドアを叩いて「クレア様どうかいたしましたか!?」って。
GM:それはちょっと後だ!(一同爆笑)
メロン缶:ちぃ、タイミング外したっ!(笑)
GM:うむ(笑)。まぁ彼女はかしこまったようにして言う。「それではよろしくお願いします。……えーと……」でもなんて呼べばいいか分からないようだ。
ジーク:俺のことはジークと呼んでくれればいい。
GM:「ジーク……じゃあジーク、よろしくお願い」と言う。と、ここでさっきのが! どうぞ(笑)。
メロン缶:じゃあ兵士が走ってきてダンダンダン!「クレア様! どうしました!?」と。
GM:「向こうで音がしたぞ!」と、そういう声が聞こえてくる。
メロン缶:「おい! 鍵はどこだ!」みたいな(笑)。
GM:そうそう(笑)。
ジーク:つーか、ここ。花園だったら隠れられそうな所ないよな。
GM:うん、ないな。
ジーク:ふっふっふ、だったらもうさっさと逃げるしかないだろう!(笑)。
メロン缶:(相変わらず兵士)「ええい、鍵が無い! ドアをぶち破れ!」
あか:(同じく兵士)ガンガンガン!
GM:クレアはキミの手を掴んでくる。
ジーク:では、ウィンドホークに乗って……!
あか:ガシャーン、とそのタイミングでドアが開く(一同爆笑)。
GM:しかし一手遅く兵士はキミ達を捕まえることが出来ない(笑)。そんなところでシーンエンド!

* * *

あか:話を聞いてもらえなかったことがショックと見える。
ジーク:よく分かったな。まさかあそこでスルーされるとは……(一同爆笑)。
GM:ま、次のシーン行こうか(笑)。

 ジークはクレアを連れて空へと飛び出した。
 風が青年と少女の頬を撫でてゆく。
 このまま進んでいけば森を抜ける頃には夜も明けているだろう。
 少女は永く待ち望んだ夜明けに胸躍らせていた。





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